2024.05.29

リノベーションはDIYでもできる?自分で行うメリット・デメリットと注意点

ここ数年DIYの人気が上昇しており、ホームセンターや100円ショップではさまざまなDIY用品が販売されています。そのため、DIYでリノベーションする方も増え、なかには中古住宅を格安で購入してDIYによるリノベーションを行うケースもみられます。

実際にDIYでリノベーションが可能なのか、気になっている方もいるのではないでしょうか。そこで、この記事ではリノベーションをDIYで行うメリット・デメリットや、注意点について詳しく紹介します。

リノベーションをDIYで行うメリットは?

リノベーションをDIYで行うメリットは、次の4つがあげられます。

●新築で購入するよりも費用が安価になる
●好きな時間にDIYしやすい
●DIYの知識が習得できる
●イメージに近づけやすい

それぞれ詳しくみていきましょう。

新築で購入するよりも費用が安価になる

リノベーションをDIYで行うと、専門業者に依頼するよりも費用が安価になるというメリットがあります。そのため、予算の上限が決まっている方や、なるべく費用を安く抑えたい方には大きなメリットです。

リノベーションを専門業者に依頼すると設計費、施工費、施工管理費、人件費がかかってきます。しかし、DIYなら材料費や工具の費用、廃材の処分費用のみで行えます。

好きな時間にDIYしやすい

専門業者に依頼すると、工期が決まっているため着工する前にリノベーションの内容をすべて決めなければいけません。そのため、途中でやりたいことが見つかっても変更しづらく、完成したあとにやり直しができません。

また、専門業者に依頼した場合は、基本的に平日のみの作業で時間も夕方までになるため、家族の誰かがついているか鍵を業者に預ける必要があります。

DIYなら自分の空いている時間にゆっくり作業を進められるので、作業期間や時間を決めることが可能です。そのため、自分がいいと思える材料を探したり、納得できるまで何度もやり直したり好きなだけ時間をかけられます。

ただし、リノベーションが完了するまでの間、材料や道具を保管しておく場所を確保しなければいけないため、いつまでに完成させるか計画を立ててから行うことをおすすめします。

DIY知識の習得ができる

リノベーションをDIYで行うとDIYの知識が習得できます。知識が習得できれば、ほかの場所をリノベーションしたくなったときにその知識を活かせるでしょう。また、リノベーションした箇所のメンテナンスや修繕が必要な場合も、自分で対応できます。

さらにDIYで習得した知識を応用すれば、ちょうどいいサイズや機能を備えた家具なども自分好みのデザインで作れるようになります。

イメージに近づけやすい

DIYなら思いどおりの色を探して塗ったり、最もよいと思った材料を探したり、自分の手でイメージどおりの部屋に近づけやすいのがメリットです。

専門業者に依頼する場合、言葉や画像だけで好みや細かなニュアンスを伝えるのは難しいものです。クオリティや作業の速さは専門業者が勝りますが、イメージに近づけるためには、自分自身で作業することが納得につながる場合もあるでしょう。

また、自分で時間と手間をかけて完成させるため、作業した時間そのものが思い出になり、完成した部屋に愛着が湧くでしょう。

リノベーションをDIYで行うデメリットは?

リノベーションをDIYで行うデメリットには、次の4つがあげられます。

●手間と時間が必要
●イメージどおりに仕上がらない可能性
●DIYで対応できない箇所がある
●DIY用の用具が必要になる

それぞれ詳しくみていきましょう。

手間と時間が必要

リノベーションをDIYで行うと、手間と時間が必要になります。リノベーションの作業をすべて自分で行うため、寸法を測るところからはじまり、材料と工具の買い出しも必要です。また、作業の内容によっては1日で終わらない場合もあります。 たとえば、6畳部屋の壁紙を張り替える場合は半日程度かかってしまう ため、休日のほとんどをDIYの作業や準備に使うことになるでしょう。

ものを作ることが好きな方やDIY自体に興味がある方ではなく、リノベーションの費用を抑えるためだけにDIYを選択した場合は、精神的にも体力的にも負担に感じることになります。

イメージどおりに仕上がらない可能性

リノベーションをDIYで行っても、イメージどおりに仕上がらない可能性があります。とくに初めて挑戦する場合は、壁紙を貼ってもシワになったりヨレたりしやすく、専門業者に依頼した場合に比べて質は落ちてしまうでしょう。

また、見た目が落ちるだけなら大きな問題ではないと感じる方もいるかもしれませんが、作業内容によっては、使うときに支障が出る場合も考えられます。たとえば、ドアを自分で交換したときに開け閉めがしづらくなると、生活に支障が出てくるでしょう。

DIYで対応できない箇所がある

家中のすべてをDIYできるわけではありません。たとえば、電気・ガス・水道設備の移動や交換は専門の資格が必要なため、フルリノベーションをすべてDIYで完了させることは難しく、専門業者に依頼すべき箇所もでてくるでしょう。 IYでできる作業は、基本的に壁紙の張り替え、壁の塗り直し、フローリングの重ね張り、ドアの交換や塗り替えなど、リフォームに近い作業がメインです。

DIYに慣れてくると、間取りの増減や配置の変更など、本格的なリノベーションも可能になります。しかし、電気やガス、水道などの移動や交換に関しては、資格保有者以外は絶対に作業してはいけません。

DIY用の用具が必要になる

DIYをするには、木材や壁のクロス、ペンキのような材料以外に、DIY用の工具が必要になります。作業内容によって使用する工具は異なりますが、電動ドライバー、のこぎり、メジャー、ハンマーなどはDIYを行うにあたって最低限持っておきたい工具です。 また、作業する際に周りを傷つけたり汚したりしないために、養生しなければいけません。そのため、養生用のマスキングテープや養生テープ、ビニールシートなどの消耗品も用意する必要があります。

工具類の価格はピンキリで、なかには数万円もするような高価なものもあります。また、保管場所も必要なため、リノベーション以外にDIYをする予定がない場合には、工具を購入する費用や保管場所が必要になります。

リノベーションをDIYで行える箇所は?

リノベーションをDIYで行える箇所は、主に次の4箇所です。

●壁の塗装をする
●壁紙を張り替える
●フローリングを張り替える
●ドアの交換・塗装をする

それぞれ詳しくみていきましょう。

壁の塗装をする

壁の塗装はDIYのなかでも比較的簡単な作業のため、初心者でもチャレンジしやすいでしょう。好きな色に塗り替えたり、絵を描いたりできますし、漆喰や珪藻土を塗ることもできます。 家族でチャレンジすれば思い出にもなり、家への愛着も強くなります。壁の塗装を行うときには、周りのものや床を汚さないように必ず養生してから作業しましょう。

壁紙を張り替える

リノベーションのDIYでは、壁紙を張り替えることもできます。ただし、壁紙の張り替えは施工面積が広いため、すき間ができてしまったり気泡が入ってしまったりと、初心者にはなかなか難しい作業です。

DIY初心者の方は張り替えやすい壁紙を選び、張り方のコツを事前に確認してから作業に取り組みましょう。また、いきなり全面を張り替えるのも難しいため、アクセントクロスとして一部だけ変更してみるのもおすすめです。

フローリングを張り替える

フローリングを下地から変えるのではなく、重ね張りやフローリングの上から床材シートを敷く場合は、初めてのDIYでも挑戦しやすい作業です。 ただし、マンションをリノベーションしたい場合は、マンションによっては使用できる床材が決められている場合があるため、作業する前に管理会社に確認しましょう。

また、畳をフローリングに張り替えたり、フローリングから畳に変更したりする場合は下地から修繕が必要になるので、専門業者への依頼がおすすめです。

ドアの交換・塗装をする

ドア自体の交換や塗装、ドアノブの交換、ドアに装飾を施すなどもDIYで可能です。ドアノブの交換や装飾は、DIY初心者の方であっても比較的簡単に行えます。 ただしマンションの場合、玄関ドアは共用部分になるため、自己判断ではリノベーションできません。原状回復ができる範囲でのリノベーションであれば認められる可能性がありますので、事前に必ず大家さんか管理会社に確認しておきましょう。

DIYでリノベーションする際の注意点

DIYでリノベーションをする際の注意点は、次の4つです。

●作業スケジュールをたてる
●部品の処分方法を確認する
●汚れないように養生を行う
●大がかりなリノベーションは専門業者へ依頼する

また、マンションの場合は独自ルールが設けられていることもあるため、作業前に必ず管理規約を確認する必要があります。

作業スケジュールをたてる

DIYでリノベーションする際は、必ず作業スケジュールをたてましょう。どんな作業が必要かを書き出して、必要な材料と工具を書き出します。 周りを汚さないために養生するビニールシートも忘れずに購入しましょう。材料と工具の購入は、ホームセンターやインターネットで購入可能です。

木材をカットしたい場合は、ホームセンターでカットを依頼することも可能です。またホームセンターによっては、工作スペースが設けられているところもあります。ホームセンターの工作スペースなら、電動ドライバーや電気のこぎりなどの工具も借りられる場合があります。 自宅で本格的なDIYを行おうとすると、工具を買う費用が必要なだけでなく、騒音の問題もあるため、ホームセンターのサービスを使うことをおすすめします。

部材の処分方法を確認する

DIYでリノベーションする際は、作業後に余った部材や作業で出たゴミの処分方法をあらかじめ確認しておきましょう。 リノベーション後に出る可能性がある部材や、ゴミとその処分方法は次のとおりです。

●木くずや壁紙・クロスの切れ端:燃えるゴミで出せますが、木片は自治体によっては別途回収の場合があります。
●ペンキ類:固化剤で固めるか、新聞紙に染み込ませて燃えるゴミで出します。絶対にシンクやトイレに流さないようにしましょう。
●ガラス・釘・ネジ:燃えないゴミで出せますが、大きさや量によっては産業廃棄物扱いになり、自治体によって規定が異なるため確認しておきましょう。

とくにマンションは、ゴミ出しにも独自のルールを設けている場合があります。一般ごみとして捨てられるものも、念のため確認してから捨てましょう。

汚れないように養生を行う

DIYでリノベーションを行うときは、作業する箇所の周りを塗料で汚してしまったり、工具などで傷つけたりしないために必ず養生を行いましょう。養生テープ、マスキングテープ、ビニールシート、ブルーシート、マスカー などを作業内容に合わせて用意しておきます。

たとえば、壁を塗装するには養生テープで縁取りするときれいに塗装できます。また、床にブルーシートを貼ると、塗料が垂れても床を汚しません。

大掛かりなリノベーションは専門業者へ依頼する

ガス・水道・電気工事が必要なリノベーションは資格がないと行えないので、専門の業者に依頼しましょう。 また、間取りを変更したいときも専門業者への依頼をおすすめします。なぜなら住宅の間仕切りの壁や柱、梁のなかには、建物の構造上、壊してはいけないものがあるためです。

知らずに壊してしまうと建物の耐震性が弱くなってしまい、非常に危険です。そのため、大掛かりなリノベーションをしたいときは専門業者に相談しましょう。

こちらの記事では、マンション・戸建別のリノベーション費用の相場を紹介しています。予算内でリノベーションを実現するコツも取り上げているため、ぜひあわせてご覧ください。

まとめ

今回は、リノベーションをDIYで行うメリット・デメリットや、注意する点について詳しく紹介しました。DIYでリノベーションを行うと、費用が安く抑えられたり、自分の好きなイメージに近づけられたりというメリットがあります。

しかし、手間と時間がかかり、イメージどおりに仕上がらない可能性があったり、DIYで対応できない箇所があったりします。 「イメージどおりの家を作りたい」「費用も抑えたい」という方は、RE:daysにご相談ください。お客様のご希望予算内で理想の家が手に入れられるよう精一杯ご提案いたします。

無料個別相談会も開催していますので、神奈川県内や東京23区内でリノベーションを検討されている方はぜひ1度ご相談ください。