2024.02.22

インダストリアルインテリアとは?上手な取り入れ方やレイアウトのポイントを解説

引っ越しなどをきっかけに、次の家では雑誌で特集もされていた「インダストリアルインテリアを取り入れてみたい」と思う人も多いですよね。しかし実際、どうしたらいいのかわからない人も多いでしょう。 この記事では、インダストリアルインテリアの特徴をわかりやすく説明するとともに、上手に取り入れるポイントやアイテムなども紹介します。

目次

インダストリアルインテリアとは?

まずは、インダストリアルインテリアの特徴についてご紹介します。

インダストリアルインテリアの特徴

インダストリアルインテリアとは「インダストリアル(工業的な)デザインのインテリア」のことです。古い工場や倉庫のような「むき出し感」「無機質感」が大きな特徴です。 1920年代アメリカの工場街のイメージであり、ざらざらした荒削りの壁やコンクリートの無骨さや、スチールなどの金属でできた家具の無機質なかっこよさが印象的です。

インダストリアルデザインとは

インダストリアルデザインという言葉は、1919年にアメリカのジョーゼフ・サイネルが提唱しました。 当時は「工業的で、無駄のない機能美を持ったデザイン」という意味で使用されましたが、現在では「工場や倉庫をイメージさせるような、スチールやコンクリートがむき出しになった、無骨でかっこいいデザイン」のことを指しています。

インダストリアルと混同されやすいデザイン

インダストリアルインテリアと混同されやすいデザインも存在します。以下で簡単な違いを解説します。

ミッドセンチュリー

「ミッドセンチュリー」とは、アメリカで生まれた言葉であり、1950年代を中心とした、1940〜1960年代のデザイン、その時代のことを指します。不要なデザインや機能を排除した、シンプルで生産性の高いデザインが特徴です。 また、FRPやアルミニウムといった素材を使用し、曲線のある近未来的な形状であることや、流行していたアートなどの影響を受け、色鮮やかなカラーが使用されている点も特徴的です。

ブルックリンスタイル

「ブルックリンスタイル」とは、東海岸の元工業地帯であるブルックリンの雰囲気を感じさせる、レンガやコンクリート、スチールなどの素材を活かした、重厚感のあるインテリア様式のことです。 インダストリアルデザインと似ていますが、ブルックリンスタイルの方は、東海岸のカジュアルさや装飾性があり、マリンテイストとの相性がよいなどの特徴があります。

インダストリアルインテリアの魅力

次に、インダストリアルインテリアを取り入れるメリットを紹介します。

物が多くても散らかり感が少ない

インダストリアルインテリアは、配管やコンクリートなどをむき出し感がかっこいいスタイルです。よって、日常品を少々出しっぱなしにしても、雑然とした空間に見えにくいというメリットがあります。 引っ越し直後は綺麗に整頓された部屋も、維持し続けるのは大変ですよね。ものを隠さなくても、おしゃれな雰囲気を維持できるのは嬉しいポイントです。

汚れや傷が目立ちにくい

インダストリアルインテリアの家具は、もともと傷や汚れがあったり、錆加工を施したりしているデザインのものが多いです。 よって、家具や床に傷や汚れがついてしまっても目立ちにくく、傷や汚れ自体が、部屋のヴィンテージ感の演出に繋がるというメリットがあります。

インダストリアルインテリアを使う際のポイント

では実際インダストリアルインテリアを使用する際には、どんなことに注意すべきなのでしょうか?以下で解説します。

装飾は最小限に抑える

さまざまなテイストを詰め込みすぎると、ごちゃごちゃした印象となり統一感がなくまとまりがない部屋になってしまいます。装飾は、色や素材などテイストを合わせるとともに、最小限に抑えましょう。

照明の明るさを抑える

インダストリアルな雰囲気を演出するには、照度を抑え、照明器具もオールドアメリカンなデザインにこだわりましょう。ただし、生活する上で明るさが必要な場合は、適切に照明を増設することをおすすめします。

床材の色や素材にこだわる

床は面積が広いため、部屋全体の雰囲気を大きく左右します。インダストリアルな特徴を演出するには、ヴィンテージ感のあるダークな色調で統一することが大切です。 素材としては、木目が目立つウォールナットやチーク、アカシアなどがおすすめです。

タイルやレンガをアクセントに使う

ダークな色調が多いお部屋には、一部タイルやレンガを設置することでアクセントになり、一気にカフェのようなおしゃれ感が増します。 キッチンや洗面室などの水回りへの使用は、壁紙よりも水はねにも強いため実用的です。

家具の素材に気を配る

家具の素材のおすすめは、アイアンやメタリックです。そして、ヴィンテージ感のある古材を使用した家具なども、インダストリアルインテリアには欠かせません。 コンクリートの壁に、アイアンや古材を使用した家具をコーディネートすれば、統一感のあるインダストリアルな雰囲気のお部屋に早変わりです。

木製部分の色にこだわる

木製部分はヴィンテージ感を大事するために、ナチュラルな明るい色よりも、ダークな色を選択しましょう。木材としては、ナチュラルなチークなどよりも、ウォールナットなどがおすすめです。

家具やスイッチのテイストも統一する

家具や壁面スイッチなどの細部のテイストを統一しましょう。お部屋全体のデザインがまとまっても、まったく違うテイストが入ることで、おしゃれ感が半減してしまいます。

インダストリアルデザインの部屋におすすめのインテリア

インダストリアルな雰囲気を演出する、取り入れるべきインテリアを具体的に紹介します。

アンティークテイストのメタルラック

金属は、インダストリアルな雰囲気を演出してくれる、おすすめ素材のひとつです。機能性がよく重宝されるメタルラックも、少しヴィンテージ感のある暗めの色を選択すれば、インダストリアルな空間に溶け込みおしゃれな雰囲気に。

異素材を組み合わせたテーブルや棚

金属と異素材は、インダストリアルインテリアの定番の組み合わせです。テーブルや棚に使用すれば、存在感のあるインテリアになるでしょう。 たとえば、無垢材と黒スチールの組み合わせたテーブルや棚は、雰囲気が甘くなりすぎず、温かみがあっておすすめです。

レール照明

シーリングライトからレール照明や吊り下げ式のペンダントライトに変えてみましょう。インダストリアル感が増し、部屋のよいアクセントにもなりますよ。

ヴィンテージ感のあるレザーソファ

ヴィンテージ感のあるレザーソファは、インダストリアルな空間にぴったりなアイテムです。またレザーは木材やスチールとの組み合わせも素敵で、まるでカフェのようなおしゃれ感を演出できます。

観葉植物

インダストリアルインテリアと観葉植物の組み合わせは、無機質でダークな色の多い部屋のイメージを緑が和らげてくれることで、居心地のよいおしゃれな空間にしてくれます。

レンガ調の壁紙

壁は、部屋の面積の大部分を占めており、変更するだけでグッと雰囲気は変わります。壁紙をレンガやタイル、コンクリート調のものに変更すれば、容易にインダストリアルな雰囲気に。

むき出しの配管やコンクリート

インダストリアルな雰囲気の家に住みたい場合、むき出しの配管や壁面がコンクリートの物件を選択することが、一番手っ取り早いともいえます。 ただ、そのような物件は見つけるのは難しいため、リノベーションなどで、自分の理想的な雰囲気に近づけるという方法もありますね。

インダストリアルな空間を作る方法

では実際、部屋の一部だけでなく、空間全体をインダストリアルな雰囲気にするにはどうしたらいいのでしょうか?

部屋の雰囲気を大きく変えるならリノベーションがおすすめ

リノベーションであれば、間取りや建具の変更も可能であり、インテリアを取り入れるだけでなく、壁や天井などの内装にまでこだわりをもって理想の家づくりが可能です。 また、インダストリアルデザインは、ヴィンテージ感も大事な要素です。そのため、新築よりも中古物件のリノベーションの方が、その雰囲気には近づきやすく実現しやすいスタイルのためおすすめです。

リノベーションのメリット・デメリット

自分好みに改装できるのが特徴のリノベーションですが、以下で具体的なリノベーションのメリットとデメリットを解説します。

リノベーションのメリット

リノベーションには、中古物件を購入するため、自分の好きな立地に住めるとともに、コストが抑えられるというメリットがあります。 また、新築やリフォームなどと違い、自分の好きな間取りに変更ができるため、自分の理想的な空間づくりが可能です。

経年劣化とともに価値が下がる家も、立地がよく、おしゃれなリノベーション済み物件となれば、家自体の価値が上がったり、賃貸の需要も高まったりする可能性もあります。

リノベーションのデメリット

リノベーションのデメリットは、新築や建て替えよりもコストは抑えられますが、フルリノベーションとなると費用は高額となること、工期がかかることです。 リノベーション中は原則として家には住めないため、仮住まい費用がかかるとともに、建物の状態によっては、耐震補強、換気や断熱などの工事が追加で必要な場合もあります。

リノベーションの費用相場

リノベーションをした場合の費用相場としては、戸建てで1,000〜2,000万円程度、マンションで2LDKなら900万円程度、3LDKなら1,050万円程度といわれています。 ただし、どちらの場合も、家の大きさや使用する設備や建材によって大きく変わります。

横浜・川崎でおすすめのリノベーション業者

リノベーション業者を探すとき、どんな基準で選択しますか?実績が確かなことはもちろんですが、できるだけ低コストで自分の理想に寄り添ってくれる業者がいいですよね。 RE:daysでは、これまで1,500件以上の実績を持つハイクオリティな施工力と「余分」を排除した徹底的なお客様目線の低コストを実現しています。

また、お客様一人ひとりに寄り添うヒアリング力も魅力のひとつです。「なぜこの家に住みたいのか?」という思いを掘り下げ「かけがえのない時間」を過ごせる空間づくりのサポートに力を入れています。

次にこちらでは、1LDKを広く見せるコツや家具の選び方を解説します。家の内装やレイアウトに興味がある方はぜひご覧ください。

まとめ

今回は、無機質で無骨なかっこいいインダストリアルインテリアについて、取り入れ方のポイントなども含めて紹介してきました。 インダストリアルな雰囲気を演出するには、金属や木材、コンクリートなどの素材を、いかに統一感をもってコーディネートしていくかが大切なポイントでした。

ただ、理想の空間づくりにこだわりたい方には、間取りや建具など細部まで変更できるリノベーションもひとつの方法ではないかと思います。 この記事が、インダストリアルインテリアに興味のある皆さんの、幸せな空間づくりの役に立てれば幸いです。