2023.09.15

ルーフバルコニーとは?メリット・デメリットも解説

ルーフバルコニーは、幅広いスペースを確保でき、開放的な空間が魅力のバルコニーです。洗濯物がよく乾き、アウトドアやリラックススペースとして活用できるだけでなく、ガーデニングにも適しています。

一方で、天候に左右されやすく、トラブルを回避するためには近隣住民への配慮が大切です。また、マンションのバルコニーは共用部分として扱われていることも多く規約に注意が必要です。

この記事では、ルーフバルコニーのバルコニーやベランダとの違いやメリット、デメリットだけでなく、注意点をふまえた具体的な活用方法について解説します。

ルーフバルコニーとは

ルーフバルコニーとは、階下の屋根部分をバルコニーとして活用したものを指し、ルーフテラスとも呼ばれています。屋根部分を活用しているため、幅広い空間が確保でき、屋根がついていないことから日当たりや風通しもよく、開放感を味わえます。

バルコニーとの違い

ルーフバルコニーとバルコニーは、2階以上の位置にあり、屋根がついていないなど共通点も多いですが、バルコニーを設置する箇所に違いがあります。

具体的にルーフバルコニーは、階下の屋根部分を活用した作りになっており、開放的な幅広い空間が特徴的です。一方で、バルコニーは壁から室外に突き出した作りになっており、ルーフバルコニーよりはコンパクトな空間となっています。

このように、バルコニーとは設置箇所に違いがあり、スペースの広さが変わることで具体的な活用方法も異なるため、物件を探す際は注意してください。

ベランダとの違い

ベランダとの最大の違いは屋根の有無で、ルーフバルコニーには屋根がついていませんがベランダには屋根がついています。

また、設置箇所にも違いがあり、ルーフバルコニーは階下の屋根部分を活用しているのに対し、ベランダは壁から室外に突き出した作りになっています。

このように、ベランダとは設置箇所だけでなく、屋根の有無にも違いがあり、具体的な活用方法や注意点も異なっています。

ルーフバルコニーのメリット

広い空間を確保できるルーフバルコニーですが、開放的な空間や日当たり、風通しのよさだけでなく、防犯面でも効果を発揮します。まずは、そんなルーフバルコニーのさまざまなメリットについて、詳しく解説します。

日当たりがよく開放的な生活が送れる

ルーフバルコニーには屋根がなく、2階以上の位置にあることから、日当たりがよく、通行人など周囲の視線も気にせず開放的な生活が送れます。

一般的なバルコニーやベランダでは、構造上、日差しが遮られてしまうこともあるほか、周囲の視線が気になってしまう場合もあるでしょう。

しかし、ルーフバルコニーは屋根がないことで日当たりがよく、設置箇所も屋根部分を活用するため高い位置にあり、通行人などの視線を気にする必要がありません。

このように、日当たりのよい空間で視線を気にせず開放的な生活が送れるのは、ルーフバルコニーならではのメリットです。

洗濯物がよく乾く

ルーフバルコニーは、屋根がなく日差しを遮るものがないため洗濯物がよく乾きます。ルーフバルコニーの多くは、広い空間が確保されており、大量の洗濯物やシーツ、布団などまとめて干すのにも適しています。

仕事が忙しく、週末にまとめて洗濯する方や、布団などの大きいものを干したい方には最適な空間になるでしょう。

広いスペースを自由に活用できる

ルーフバルコニーは、階下の屋根部分を活用しているので広い空間を確保できます。そのため、スペースに余裕があり、自由に活用できるところもメリットのひとつです。

リビングとして活用したり、友人を招いてバーベキューを開催したり、お子様とガーデニングを楽しんだりなど、活用方法はさまざまです。ライフスタイルに合わせて使用すれば、快適さの向上やストレス軽減なども期待できるでしょう。

部屋が広く見える

構造によって室内から外を見たとき、部屋が広く見えるのもメリットのひとつです。

リビングに面したルーフバルコニーであれば、床の色を揃えたり、大きな窓で出入りができる構造にしたりと、工夫次第でリビングの延長としても活用できるだけでなく、一体感が高まり、より部屋が広く見えます。

このように、構造やデザイン性を工夫することで部屋が広く見えるのも、ルーフバルコニーならではのメリットです。

外から部屋の様子が覗かれにくくなる

ルーフバルコニーは階下の屋根部分を活用しているため幅広く、外から家の中までの距離が遠くなります。そのため、外から部屋の様子を覗かれにくく、防犯面やプライバシー保護に役立ちます。

ルーフバルコニーには手すりも設置されており、ガーデニングやアウトドア用品など物が置いてあれば、更に防犯面でも高い効果が期待できるでしょう。

ルーフバルコニーのデメリット

幅広い空間で開放的な生活が送れるだけでなく、構造やデザイン性を工夫することで部屋が広く見え、プライバシー保護や防犯面でも効果のあるルーフバルコニーですが、いくつかデメリットも存在します。次は、ルーフバルコニーのデメリットについて詳しく解説します。

天候に左右されやすくなる

ルーフバルコニーは屋根がついていないため、天候に左右されやすくなります。雨が降っている日に洗濯物が干せないだけでなく、風が強い日は、設置されているテーブルやガーデニング用品などが飛ばされないように移動させるなど工夫する必要があります。

また、日当たりがよく開放的な空間が魅力のルーフバルコニーですが、日差しが強すぎる日は熱中症などにも注意が必要です。

こまめな掃除が必要となる

ルーフバルコニーは、排水管の詰まりなどのトラブルを引き起こす可能性があるため、こまめな掃除が必要となります。ルーフバルコニーの構造上、屋根や壁などがないため風に飛ばされてきたゴミやホコリを防げません。

そのため、天候によって掃除する頻度も変わり、雨風が続く場合は掃除する頻度もさらに増えるでしょう。年間を通して数回程度の掃除であれば計画的に行うこともできますが、こまめな掃除は継続が難しく、ストレスの原因となる場合があります。

定期的なメンテナンスも必要となる

ルーフバルコニーは屋根がなく、常に太陽の光や雨風の影響を受けるため、定期的なメンテナンスが必要になります。とくに、手すりなどの腐食や雨漏りには注意が必要で、見逃すと怪我や事故、隣人トラブルなどにもつながります。

ルーフバルコニーは2階以上の高い位置にあり、手すりなどの柵で囲まれています。手すりが腐食していた場合、少しの負荷で手すりが破損し、転落や通行人に破損物が当たって、怪我や事故につながる可能性があります。

また、ルーフバルコニーにウッドデッキや人工芝を設置していた場合は、雨漏りに気づきづらく、状態によっては高額な修繕費用が必要な場合もあるでしょう。

マンションは規約を確認する必要がある

マンションのルーフバルコニーは共用部分である場合も多く、規約を確認する必要があります。共用部分であれば、個人の所有物を勝手に置けないほか、独断でのリフォームは行えません。

そのほかにも、火災の危険があるためバーベキューを禁止しているところや、バルコニー使用料がかかるところなど、各物件によっても内容は異なります。このように、マンションではさまざまな規約があり、使用前に確認する必要があるところもデメリットのひとつです。

近隣住民に配慮する必要がある

ルーフバルコニーは、屋根がなく開放的な空間であるため、匂いや騒音を防げません。匂いや騒音は隣人トラブルに発展する可能性があり、使用する時間や人数など、近隣住民には充分に配慮する必要があります。

このように、隣人トラブルを防ぐために近隣住民への配慮が必要なところは、デメリットのひとつといえます。

ルーフバルコニーの活用方法

ルーフバルコニーは、洗濯物がよく乾き、幅広いスペースを自由に活用できるなど、たくさんのメリットがあります。その一方で、近隣住民への配慮や規約を理解することが大切です。次は、ルーフバルコニーの具体的な活用方法について詳しく解説します。

子どもやペットの遊び場

ルーフバルコニーは、手すりで囲まれているだけでなく、幅広い空間を確保でき、周囲の視線も気にする必要がないため、子どもやペットの遊び場として活用できます。

そもそも、自宅に庭がない場合は、付近の公園などに足を運ばなければいけません。公共の施設ではペット不可のところもあり、子どもを遊ばせる場合は、ほかの利用者や車などにも注意が必要になります。

また、室内では限られた遊びしかできず、充分なリフレッシュは難しいでしょう。ルーフバルコニーは、日当たりのよいプライベート空間を確保できるため、他者を気にせずのびのびと遊べます。

こちらの記事では、神奈川県内で子育てしやすい街ランキングのトップ5をまとめています。神奈川県の子育て支援制度も紹介しているので、ぜひよりよい暮らしの参考にしてください。

アウトドアスペース

ルーフバルコニーは幅広いスペースを確保できるため、アウトドアスペースとしても活用できます。テーブルや椅子だけでなく、テントやバーベキューセットなども設置可能で、外出しなくてもアウトドア気分を満喫できるでしょう。

また、室内ともつながっているため食材や道具類を運ぶのも簡単で、衛生面でも安心して活用できます。

一方で、マンションなどに設置されているルーフバルコニーは、共用部分として扱われている場合もあります。規約に応じた利用が求められるだけでなく、近隣住民への配慮などが必要になるため、注意しましょう。

リラックススペース

ルーフバルコニーは2階以上の高い位置にあり、人目を気にせずに済むことから、リラックススペースとしても活用できます。

広いスペースが確保されているため、リクライニングチェアやハンモック、ソファーなどを設置する余裕があり、お昼寝や読書、家族団らんの時間を楽しむこともできるでしょう。

このように活用方法はさまざまで、ライフスタイルに合わせて活用すれば、リラックススペースとしてリフレッシュやストレス緩和に最適です。

ガーデニング

ルーフバルコニーは、日当たりや風通しのよさだけでなく広いスペースも確保できるため、ガーデニングを楽しむこともできます。また、子どもがいる家庭であれば、親子で家庭菜園を楽しみながら食育もできるでしょう。

ガーデニングをするさいは、排水管の詰まりや隣人トラブルを防ぐためにも土や落ち葉などの細めな清掃が大切であり、マンションなどに設置されている共用バルコニーはガーデニングが禁止されているところもあるため注意しましょう。

まとめ

ルーフバルコニーとは、階下の屋根部分を活用したバルコニーのことを指します。屋根がついていないため、天候に左右されやすく、細めな掃除やメンテナンスが必要ですが、幅広いスペースを確保でき、開放感も味わえます。

近隣住民への配慮やマンションのバルコニーを利用するさいは規約に注意が必要ですが、子どもやペットの遊び場、ガーデニング、アウトドアやリラックススペースとしても活用できます。

また、プライバシー保護や防犯面でも効果的なだけでなく、構造やデザイン性を工夫することで見通しのよい広々とした空間が作れます。

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